信じられない事件が今月も起きている。雑誌「フラッシュ」記者らが「住居侵入の現行犯」で逮捕された事件(6日)。またしてもイラクで日本人人質事件。
本サイト管理人は公私にわたり忙しい状態だが、これら2点は事態の進行につれて深刻さがはっきりしてきたので、ここでは長大な記事・コラムにかわり、読者に参考になりそうなそれぞれのリンクと、若干の補足説明をしたい。
【「フラッシュ」記者ら逮捕】
・『フラッシュ』記者等、異常な72H留置+10日勾留延長決定
(情報紙「ストレイ・ドッグ」(山岡俊介取材メモ))
これを異常と考える人達はまだまともである。今回をきっかけに、日本の刑事司法のおかしさにいい加減皆気がついてほしいと思う。
しかし、こうした出来事が起こった責任の一端は、マスコミ業界自身にもあるといわざるを得ない。犯罪報道において、逮捕されればそれだけで「犯人」であるかのように扱い、長期勾留の問題を無視して被疑者に不利ないかがわしい捜査情報を大量に流し、自由主義・人権思想に敵対してきたのは、一体どこの業界だろうか。
『本当なら今回の件、早速、有志のマスコミ関係者や雑誌協会などが、勾留延期の決定に対し、抗議の声明などを発してしかるべきだと思うのだが、キチンとチェックしたわけではないが、どうやらそんな行動は一切ないようだ』(山岡さん)。それはそうだろう。勾留延長されるのが「マスコミ関係者」でなくとも、十分そうすべきだったのだ。
【イラク日本人人質事件】
今回拘束されたと報道されている英警備会社の斎藤昭彦さんについて。
なぜ民間警備会社が事実上戦争を請け負っているのかについては、有料のインターネット新聞「日刊ベリタ」に詳しいので、ここでは改めて触れない。要するに各国の国防当局は、防衛費、人材、リスクの削減のために、戦争業務を民間に委託しているというわけである。さらに一言補足すれば、斎藤さんのような立場の人々が、イラク人の米英などに対する反感や憎悪の対象に実際になりやすいといえる。日本政府は、昨年の人質被害者に対しては日本国民向けに「自己責任」云々と非難して政治上のごまかしをしてきたが、今回はそうはいかない。
ここで、イスラム教指導者の支援を仰ぐことが重要だと私は思っている。イスラミック・センター・ジャパンのウェブサイト(英語版)によれば、同センターは「斎藤昭彦さんを解放するための闘いを訴えています・・・斎藤さんの無事な帰還のために最善をつくしています」と述べている。
同センター代表理事のSalih Samarrai博士は10日、カタールのアルジャジーラ・テレビに出演し、拘束者(captors)に斉藤さんを解放するよう訴えたという。またSamarrai博士は、日本がイスラム教徒とアラブ人の親友であると強調したという。
三千年以上も前の契約の時代から、今日のわれわれが少しでも前進しているというのであれば、少なくともイスラム教徒の訴えを聞くくらいの寛容さはもちたいものだ。
