インターネット新聞「日刊ベリタ」に掲載される風刺漫画を描いている橋本勝さんが、7日には「死刑賛歌」という題の風刺漫画と文章を書いています。
文章も、いわゆる「死に神」発言に過剰反応している鳩山邦夫法相ほか死刑推進派勢力を「褒め称えて」います。もちろん風刺ですから、内容は橋本さんの本心ではないはずですが、『正確に言えば あなたは「死に神」ではありません』と断っています。もし風刺であっても鳩山法相をやはり「死に神」呼ばわりしていたら、これはもはや風刺では済まなくなっていたでしょう。
ところがこのような風刺に「すら」、死刑推進派と思われる投稿者が「マジギレ」コメントをしてきました。
『屈折した記事の書き方ですね。
冤罪の可能性がない死刑囚の刑の執行はすみやかになされるべきでしょう。
死刑執行の署名をするつもりのない議員は最初から法務大臣就任を辞退すべきだとは思いませんか』
さて、屈折していない風刺が世界のどこにあるものかと私は疑うのですが、風刺をストレートに攻撃してしまうと、それも風刺の一部になってしまうという点で、実に興味深いコメントです。言い換えれば、コメントもあたかも「死刑賛歌」の続きの歌であるように聞こえます。以下、このコメントに基づいて、「賛歌」の続きを展開してみます。
「冤罪の可能性がない死刑囚は
すみやかに執行されなければなりません
冤罪かどうかは法務当局で判断しますので
大臣がわざわざ公で発言するには及びません
上告審すら冤罪の可能性を退けたというのに
再審を請求している死刑囚で
この国にはあふれていますが
再審請求は死刑執行を引き延ばしにする
死刑廃止論者の策謀に過ぎません
日本では三審制は完璧に機能しており
99%を超える起訴後の有罪率は
検察の優秀さを示しているに他なりません
長期の未執行で拘禁症状に苦しまないためにも
再審請求される前にすみやかに執行することが
死刑囚の人権のためにも大切でなのです
日本法相は平和憲法を尊重しようがしまいが
人権国際法を尊重しようがしまいが
刑事訴訟法第475条第2項の
「但し書きより前だけ」は
ベルトコンベアのように
自動的に実行しなければなりません
これに基づき死刑執行の署名ができる者だけが
法相になる資格があるのです
それは大多数の国民に支持されています
国際社会で死刑に対し非難を浴びれば
法相は日本の世論に支持されていると反論しましょう
《我が国は多数決で死刑廃止を決めたのではない》と
フランスはいうかもしれませんが
《ナチは大多数の国民に支持されていた》と
ドイツはいうかもしれませんが
人権の基準をも世論で決める我が国の「民主主義」は
無敵にして永遠不滅です
《人権の基準は世論調査に決定されない》という
国連人権委員会の勧告のほうが眉唾なのです」

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