三浦和義さん拘束に関し、サイパン島を含む米領北マリアナ諸島の新聞「マリアナ・バラエティ」紙(Marianas Variety)が、日本のメディアの現地での取材姿勢を非難する記事を載せていますので、とりあえずリンクと概要だけ紹介します。
・Japanese media frenzy over Miura’s case continues(February 28, 2008)
見出しのうち「media frenzy」とは、日本語の「過熱取材」とほとんど同じ意味で、しかも「frenzy=狂乱」という単語が示すように、良い意味には使われません。
記事内容の冒頭部分を翻訳しておきます。
『デビッド・ワイズマン陪席判事は昨日、殺人に問われているビジネスマンを取材するためにここへ来ている日本のジャーナリストに対し、サイパンへ来ることには歓迎だが、裁判所の規則には従わなければならないと言った。
「私はこれが日本では重要な事件だと理解している」と、判事は訪れている取材陣に言った。「あなたがたが審理に出席することは歓迎する以上のことだ。しかし、我々には従うべきいくつかの手続きがある。被告人(三浦さん)が法廷に連れてこられたときには、警察官が仕事をしている間、あなたがたは彼らへ押し寄せてはならない」
ワイズマン判事は付け加えた。「あなたがたは警察官が仕事をするのを妨げてはならない。それはここでは許されないパパラッチ・スタイルだ。もしあなたがたが〔規則に〕違反すれば、逮捕・起訴されることがある」
この記事では他にも、日本の取材陣がタクシーを高額で確保したり、矯正局(Department of Corrections)の外で三浦さんの写真を撮るためキャンプを張るなどして、旅行・観光業に悪影響を及ぼしていることが紹介されています。写真の対象も、三浦さんではなく、日本の取材陣になっています。
10年前の和歌山と同じやり方でサイパンに殺到する日本の取材陣を「パパラッチ」と呼ぶのは実に正当だと思います。まあ以上のような事実が日本のメディアに報道されることはない・・・と思いましたが、産経が少し報道していました。しかし、裁判官に「パパラッチ」呼ばわりされ、「タイホされるぞ」とまで言われたことは載せませんでしたね。
追記:以上の出来事については、朝日が割に詳しく報道していますが、『判事や地裁職員は・・・注目ぶりを楽しむ雰囲気もある』などと、あたかも日本マスコミが好意で迎えられているような記述です。
しかし上記現地紙の記事は、はっきりと批判の姿勢です。これはは日本のメディアの開き直りをよく表していると思います。
ただし、朝日の以下の記事は評価できると思いますが。
・新証拠の情報「回答の事実ない」 FBIロス事務所(2月27日)
まだ法廷での手続きも始まっていないのに、捜査情報をメディアに流すようなやり方が、陪審制度の米国で認められるはずがない。FBIがそんなことをしたら、公判手続きを妨害したとみなされ不利になるでしょう。日本でも裁判員制度が始まるのだから、このような悪弊はやめるべきです。そして「新証拠がある」という情報を流した警察庁職員の実名を報道すべきです。

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